ナパとソノマの境界にスプリングマウンテンと呼ばれる山がある。
スプリングマウンテンはナパバレーで独自のアペレーションを持ち、そこで育ったブドウを使って醸造されたワインはとても個性溢れるワインとなる。ナパバレーの低地に比べ、高緯度のため霧の影響を受けず、またとても涼しいため緩やかに糖度が上がる。
私達の“まぼろしメルロー”は、そのスプリングマウンテンの中腹に位置するブドウ畑に育ったメルロー種に少量のカベルネ・ソーヴィニオン種をブレンドして出来上がった。そのブドウ畑はドライファームと呼ばれ、ルートストックにセント・ジョージがつかわれていることもあり、カリフォルニアでは珍しくイリゲーションシステムを必要としない。
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| スプリングマウンテンのブドウ畑 |
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1999年は例年に比べ涼しく、糖度はゆっくり順調に上がり24.3ブリックスで10月15日に収穫した。ホールベリーで4日間コールドソークした後、カルチャーイーストを加えることなくインディジネスイーストで醗酵が始まった。10日間で醗酵が終わるとフリーランワインを樽に移しマロラクティック・フェルマンテーションを始める。樽はもちろんフレンチオーク新樽100%である。この年の冬は寒かったので、マロラクティック・フェルマンテーションが終わったのは翌年の3月だ。早速SO2を加えることにより雑菌の繁殖を抑制する。SO2は常に20-23ppmに保ち少なくとも2週間に一度はトッピングするように心がけた。約20ヶ月の樽熟成を終え2001年8月2日に、ついにボトリングすることができた。私達の記念すべき日だ。 ボトリングは、オリジナルの風味を壊さないようにアンフィルターにした。
ゆえにとてもデリケートなワインであることをご承知ください。
もしこの“まぼろしメルロー”を購入する機会があれば、13℃ぐらいで保存することをお奨めします。